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医学講演会情報

月次医学会・講演会 一覧

[月次医学会・講演会]4月次医学会「上気道アレルギー疾患と新型コロナウイルス感染症」

日時
2021年4月12日(月) 午後7時30分より
会場
「うおとめ」福井県越前市吾妻町1-45 TEL0778-22-0151 周辺地図
講師
国立大学法人福井大学 医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
       講師 高林 哲司 先生
対象者
会員以外の医師の方でも参加できます。
参加費:有料(研修医は無料)
参加申し込み・お問い合わせ先は、武生医師会事務局(0778-24-1400)まで

講演概要

 時代の変遷とともに疾患の形態も変化する。急激な環境や食生活の変化によって高度成長期以降増加したアレルギー疾患は我々の医療を大きく変化させた。上気道における主なアレルギー疾患にはスギ花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎と好酸球性副鼻腔炎がある。アレルギー性鼻炎は20年前には30%程度の罹患率であったが、現在は国民の約半数の罹患が報告され今後も患者数の増加が見込まれている。また患者数の増加に加え低年齢化も顕著であり、小児期における発症の予防が重要である。従来蓄膿症として知られていた慢性副鼻腔炎は副鼻腔に膿汁を貯留する感染症の疾患で、抗菌薬や手術によって治療できる疾患であった。1990代後半に初めて報告された好酸球性副鼻腔炎は非感染症の疾患で鼻粘膜の著しい好酸球の浸潤が特徴である。また、I型アレルギー反応を呈するアレルギー性鼻炎とは病態が大きく異なっており、好酸球性副鼻腔炎は高率に気管支喘息を伴う非常に難治性の非アトピー性疾患である。2019年の年末に中国で初めて報告されたSARS-CoV-2感染症であるCOVID-19はその後WHOによってパンデミックが宣言され、現在まで終息に至っていない。ワクチンが開発され我が国においてもすでに接種が開始されているが、効果、作用期間、副反応など不明な点が多く、先行きは依然不透明な状態である。SARS-CoV-2の人への感染はウイルス表面のスパイク蛋白とヒト細胞表面のアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)の結合によって開始され、ACE2の発現量は感染率、および重症化に影響する。ヒトにおけるACE2の発現は鼻粘膜で最も多く、感染初期に上気道炎様の症状を呈することや、嗅覚障害が特徴であることからも感染が鼻粘膜から生じていることが伺える。喫煙者、糖尿病患者、心血管系疾患患者ではACE2の発現量が健常人に比べて多く、SARS-CoV-2の感染率、重症化のリスクが高い事が分かっている。また小児ではACE2の発現量が成人に比べて少ないことが報告されており、これが小児での感染率、重症化が少ない原因の一つである可能性もある。本講演では鼻・副鼻腔のアレルギー疾患に関する最近の話題、そしてこれらの疾患が鼻粘膜のACE2発現量に与える影響、さらに鼻粘膜ACE2の発現抑制によるSARS-CoV-2感染予防効果の可能性についてお話する。

参加申し込み・お問い合わせ先:武生医師会事務局 0778-24-1400 まで

一般社団法人 武生医師会

〒915-0814
福井県越前市中央1丁目9-9
TEL:0778-24-1400
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